今回はちきりんと梅原大吾の対談本「悩みどころと逃げどころ」(小学館)を紹介します。


 この本はイケダハヤトというブロガーがおススメしていたので、DMMブックスでダウンロードして読んでみました。
自分だけの「武器」を考える際に参考になったので、簡単に感想を書きたいと思います。



悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)

悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)




 




何で勝つかは、悩みどころ



ちきりん とはいえ目の前に勝ちやすいキャラと難しいキャラがあったら、私はやっぱり前者を選ぶだろうな。私みたいな学校エリートって、結局そういうことが得意なんですよ。要領よくテストの点を取ると評価されるわけだから、どうすれば勝ちやすいのか、それを見つけるのがすごくうまい。


大学入試の科目選択だって、「ホントは日本史のほうが好きだけけど、点が取りやすい世界史を選ぼう」とか「生き物に興味があるけど、物理のほうが得意だから生物は選ばない」みたいなことをする。ほんとに馬鹿げてます。


 


 ウメハラ ゲームだってそういうプレーヤーのほうが圧倒的に多いです。強い武器に頼って決まった型で戦えば、短時間で80点が取れるから。


 


 ちきりん 勉強と同じですね。ちゃちゃっと80点を取る子が賢い子。


 


 ウメハラ そういうやり方って、新作ゲームがリリースされるスパンが短ければすごく有効なんです。実際、昔の格闘ゲームのスパンってだいたい1年ぐらいでした。だからゲームのリリース後、遅くとも半年後に開かれる全国大会で優勝さえしちゃえば、そのゲームの王者として認められる。だったら扱いやすくて強いキャラを使って勝てばいい。ゲームのスパンが短いと、要領よくさっさと結果が出せる人が勝者になる。


 


ちきりん それも学校に似てますね。中間だ期末だ入試だと、テストはタイミングが決まってます。だからそこで良い点を取るだけなら、一夜漬けで暗記して、翌日は何も覚えてなくてもいい。まさに私みたいな人が得意なパターンなんですけど。


 


 ウメハラ ところが今は格闘ゲームのスパンが延びたんです。つい最近までやってた「ストリートファイターⅣ」なんて7年以上続きました。そんな長い期間、型にはまった戦い方をしてると、それを見て、「なるほど、そういうプレーなんだ」って、他の人でも真似をしたり対策したりする時間的な余裕が生まれる。だから次第に勝てなくなる。


ちきりん 長期間の勝負になると、要領のよさとか効率のよさだけでは勝ち続けられないってことね。まさに学校と仕事、もしくは、学校と人生の違いですよね。一夜漬けの能力だけで仕事ができたりはしない。だから学校エリートと仕事ができる人って、同じじゃないんです。



悩みどころと逃げどころ 著:ちきりん 梅原大吾 小学館新書 131-134p


これはすごく考えさせられました。


今までの自分の勉強の仕方を反省する機会になり、また苦戦している今を大切に感じられるようにもなりました。


 


誰でも簡単に強くなれる武器は、時間と共に強い武器でなくなる。


皆がその武器を使えるようになるからです。


 


誰も計算できない中に足し算ができる奴がいたら、それは武器ですが、皆ができるようになったら武器ではなくなります。


 


そしたら次は掛け算か微分積分か行列か統計演算か、新たな武器が必要になります。


 


この時、貴方はどんな武器を選びますか?


 


「皆できてるから、掛け算にしよう。」


「儲かりそうだから統計にしよう」


「カッコいいから微分にしよう」


「なんか向いてたから積分にしよう」


 


なんとなくで選んできたその武器ですが、長期間武器となってもらうには、要領だけではない何かが必要だったのです。


その何かとは、おそらく、意思とか執着とかいったものでしょう。


僕に今、執着を基本にした武器の選択ができるでしょうか。
年を重ねるにつれ、要領良く武器を得ようとして、熱中することが少なくなったような気もします。
その意味でも、この本は自分を戒めるいい本だと思います。


VRIO分析で、自分の武器を考える


そこで経営学経営資源を考えるときに使うフレームワークで自分の武器を考えたいと思います。
VRIO分析です。
1.Value(経済価値)
2.Rareness(希少性)
3.Imitability(模倣可能性)
4.Organization(組織)


つまり、価値があると認められ希少で真似されにくく組織で活かせる体制になっていること。


これがまさに武器になるのです。
例えば、ITエンジニアやデータサイエンティストの市場価値が高まるのは上の4つが、
競争優位の源泉になっているのです。

社会課題を解決したい、メキシコやイギリスに住んでいた、東京工業大学で経営工学を専攻といったところが、たいしたことではないですが、希少性を上げと模倣可能性を低めてくれるかなと思っています。
それを、他者がほしいと思うような経済価値に寄せていかないといけません。

こう考えると自分の武器が、他人も持っている武器に見えてしょうがありません。
ただ、自分が気づいていないだけかもしれないので、とにかくいろいろアウトプットすることは大切かもしれません。
意外に需要があり、希少で真似できないことかもしれないので。

皆さんも是非、VRIO分析して、要領だけではなく、自分にしかできない、熱中できるような何かを見つけてみてください。
これを意識しているだけで、結構過ごし方が変わります。
木の斧しか持っていないザコキャラから、鉄の斧くらいの武器を持つ旅人くらいを目標に精進します。