残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?
皆さんは残業をしていますか?
僕は月30時間程度しています。
1日にすると、1時間半くらいでしょうか。

10時に出社してパソコンの切れる21時まで作業するので8時間労働+2時間残業。
たまに早く帰って平均すると1日1時間半という感じです。

まぁそんなもんかな、と思っていたのですが、「残業学 ~明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?~」(著:中原淳 + パーソル総合研究所)を読んで、考えと行動が変わりました。

自分がいかに日本の「残業」に飲み込まれていたかに気づきます。

そしてこの本では残業のメカニズムと対策が紹介されるので、この記事では簡単に説明していきます。



残業月平均27時間は多すぎ?

残業している人に限定すると、日本の一般従業員の月の残業時間の平均は27時間程ですね。
残業時間の平均

これは、残業をしていない時短社員等は抜いてあります。 あと、管理職も抜いた数字です。

あなたの月の残業時間は27時間と比べてどうでしょうか?
また、業種や職種と照らし合わせた時に、どうでしょうか?

僕は人材業界なのでサービス業が近く、平均28.85時間です。
職種は企画職で、こちらも28.85時間が平均です。
僕は残業30時間程度なので、まさにこの数字に近いですね。

そもそも、日本の残業時間が他国と比べて多い中で、日本の平均と比べるのもどうかとは思います。

ただ、まずは自分がどう感じるかを量的な観点で考えてみて下さい。

僕は正直、多いとは感じていませんでした。

しかし、これからの世の中を考えると30時間は多いのかもしれません。
それを知るためにも、次はメカニズムの観点でも、残業を考えてみましょう。


残業を多くするメカニズム

本書では残業における学習メカニズムを図のようにまとめています。
残業の学習メカニズム

実際はひとつひとつのメカニズムについて、データに基づいて論じているのですが、割愛します。

本書を読むと理解が深まるので読んでみるといいと思います。

簡単に説明します。

「個人レベル」だと、「残業」=「フロー状態」「有能感」といった「麻痺」状態に陥ったり、残業代がないと暮らしていけない「残業代依存」が習慣化することで、強化されていきます。

「組織レベル」だと、「残業」しないと上司や同僚に申し訳ないであるとか、やる気ないように見られないかといった雰囲気から「感染」したり、できる人に業務が「集中」し、昇進していくように制度化されることで、強化されていきます。

さらに「世代レベル」だと、上司が「残業」して出世してきた人だと、その部下も「残業」することで成果を残そうとするように「遺伝」し、伝統化してより強化されていくのです。

これら「個人レベル」「組織レベル」「世代レベル」の「残業」の学習が強化を繰り返し、今日の日本の残業を生み出しているとメカニズムを解説しています。


意識して残業を減らす理由

メカニズムを自覚して、ハッとしました。

自分は自分の意志で残業しているのか?
それとも、構造の中で知らず知らず残業のメカニズムに飲み込まれているだけなのか?

今は高度経済成長期ではありません。
働けば、その分売上が伸びるといった構造にありません。

市場から評価されることであるとか、社内の無駄を削減するであるといった、客観的な思考を必要とする業務が増えています。

そんな中で、自分がどういうことを意図して残業しているかが大切になってきます。

残業の2時間は、もしかしたら副業の時間にしたほうがいいかもしれないし、社外の人と会う時間にしたほうがいいかもしれない。

業務とは関係ないことに使った方がひらめきを生んでくれるかもしれません。

2時間×5日/週 = 10時間/週
10時間/週×4週間/月 = 40時間/月

僕は、この時間を見て焦りを感じました。

40時間を数万円を得るために使うのか。

将来のために投資するのか。

僕は後者を考えて、最近は勤務時間をより意識的にコントロールしています。
皆さんも何に時間を使うかは意識した方がいいと思います。

ということで、この本は「残業」を現実に基づき、過去を参照し、データに基づいて論じています。

語り口も非常に軽妙で読みやすく納得感があります。

「はぁ~、そうなんだ!」と10回は膝を打ったと思います。
是非読んでみて下さい。