資本主義の限界と贈与経済

突然ですが、皆さん儲かってますか?
僕と同じ30代や若い世代はあんまり儲かってないよ、稼いでないよという人が多いのではないでしょうか。
年収は500万円に届かないくらいだと、月の手取りは25万円とかその程度です。
贅沢な暮らしは遠い夢のようです。

しかし、今よりは成長期を過ごしていた上の世代はもう少し多くもらっているように見えます。
もちろん、その理由は単純には言えず、複数の要因から成っていると考えられますが、経済成長に限界が見え始めたのではないでしょうか。

20世紀は、資本主義と社会主義の争いの時代だったと言えます。アメリカとロシア(ソ連)の冷戦やベルリンの壁は象徴的だと思います。
社会主義が倒れ、資本主義が絶対的な覇権を握るかに見えました。

しかし、それも長くは続かずに、深刻な格差を生むレベルになりました。
資本主義が行き詰まりを見せる中、注目されている考えが「贈与経済」とか「評価性経済」とか呼ばれる経済体制です。

贈与経済とか評価性経済は岡田斗司夫氏や内田樹氏が本にまとめ提唱しています。
ざっくり言うと、お金でモノ•サービスを流通させていたのが資本主義経済とすると、お金がなくてもその人の評価を担保にしてモノ•サービスを流通させる経済システムが評価性経済です。
評価は例えばTwitterのフォロワー数とかに当たります。
Twitterやレビューサイトで自分への評価(フォロワー数やランク)が高い程影響を与えられるイメージです。
マンガ「ブラックジャックによろしく」をWebで無料公開したら紙のマンガの売上も伸びた、と言った話も評価性経済に関連します。

資本主義の限界を突破しようとする西野さん

キングコング西野さんが絵本「えんとつ町のブペル」をネット上で無料公開しました。
彼のブログで無料公開にしたこととその結果について書かれています。
象徴的なのはこの言葉です。

しかし僕は、『10万部売れるコト』よりも、『1億人が知っているコト』の方が遥かに価値があると考えます。

1億人を楽しませることができたら、その瞬間は1円にもならなくても、後から何とでもなると思っていますし、なんとかします。

お金を挟まずに、自分への信用が、自分への評価となって何かしらの形で返ってくるのではないかと考えています。
まさにこれが資本主義の限界を突破しようとする贈与経済の考え方ではないでしょうか。

lineblog.me因みに西野さんはニコ生で岡田さんの番組に出てたりするので、絡みを観たい人は是非見てみてください。

資本主義の限界を突破しようとするRADWIMPS

RADWIMPSの作品の中に「アイアン バイブル」という曲があります。

これは2013年12月の曲なので3年前ですね。

晴れた空が僕らに見返りを求めてきたとしたら
どんだけかかっても 笑っても泣いても 払えるもんなど僕にはない
僕を僕たらしめるもの 人やその他諸々
すべてに借りを返そうなどと したとこで一生すぐ終えるでしょう

ならば俺はばら撒くんだ もらった種を咲かすんだ
おりゃそっちの方にかけてみようと思うがどうだろう?

 晴れた空が日光を与えている見返りに対価を求めてきたら、とんでもない額になりそうですよね。
すべての欲求を満たすものに対価がつくのが資本主義だとすると、その発想の限界を指摘して、贈与という世界に賭けてみるという意志を感じます。

資本主義の限界を突破しようとするSmartNewsのCEO鈴木健

SmartNewsというアプリは、テレビCMもやっていたりと、割と有名なニュースアプリで知っている人、使っている人も多いのではないでしょうか。
その経営者、鈴木健氏の著書「なめらかな社会とその敵」が挑戦的な本です。

複数の章からなるのですが、とくに評価性経済をシステム化した伝播投資貨幣PICSYは面白いです。

行列式で表される計算で貨幣価値が決まるシステムです。

想定実験も行なっていて、実現したらと思うとわくわくします。

どうですか?
時代は確実に評価性経済に焦点を当てています。
どちらも3年くらい前の話で日本や世界が贈与経済に進むのかどうかわからない時代だったのでその分心を躍らせました。
現在のところ、資本主義が滅んで、贈与経済に変わるというよりは、並存して好きな経済システムに行き来できるような世界観だと予測されています。
ただ、この手の話は一気に流れが来たりするのでよくわからないというのが正直なところですね。

キンコン西野RADWIMPS鈴木健、と僕が面白いと感じている人や事柄の話から評価性経済、贈与経済の共通点を思い、紹介してみました。

良ければ、聞く&読んでみてください。