カテゴリ: 読書感想

本日紹介する本は以下の通りです。



HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか

HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか




 



 僕がこの本を読んで持った感想は二つです。


 


一つは、自分がCEOの立場で経営をしていたら非常に参考になるだろうなということ。
もう一つは、そのような立場ではなくとも、部下を持ったり、マネジメントをする立場であったり、マネジメントを学んでいる人であれば、かなり興味と感じる内容だろうな、ということです。

正解がないビジネスの現場において、正解がないなりに回答を出しているのです。
例えば、「人を正しく解雇する方法」であったり、「幹部を解雇する準備」、「社内政治を最小限に」等です。

統一した答えはないのかもしれないけど、実際にベン・ホロウィッツがした経験が綴られているので、リアルで思考されている感じがまざまざと感じられます。

僕が面白いと感じた話を二つだけ載せますね。


対立部門の責任者を入れ替える



数年前になるが、私は会社経営上、非常に微妙な状況にぶつかった。どちらも優秀な2チーム、カスタマーサポート部門とセールス・エンジニアリング部門が内戦を起こしてしまった。(前略)
そうこうしているうちに、実際の問題点以上に、双方が人間的に憎み合うような状態に陥った。(中略)
私は翌日、会社に出るとセールス・エンジニア部門の責任者とカスタマーサポート責任者を呼び出し、職務を入れ替わるように命じた。



 「君の名は」よろしく、あいつと俺の職務が入れ替わってる!?状態です。この結果どうなったかは読んでみてください。


人を正しく解雇する方法


これは、人の心が行動に影響し組織全体に波及する様子が伝わってきました。ステップ4の「管理職を訓練する」の中のマネージャーに準備させる内容として以下の3つをあげていました。



1.何が起きたのか、そしてこれは個人ではなく会社の失敗であると簡潔に説明する
2.社員には本人がレイオフの該当者であり、交渉の余地がないことを明確に伝える
3.会社が提供する予定の給付金や支援について、すべて詳細に説明できるように準備する



 会社を成功に導く解雇の仕方は非常に奥深く細心の注意を要するものであることがわかりますね。


簡単に触れましたが、この本自体は400ページくらいにわたり、かなり濃い内容でした。この本を知れたことが良かったし、自分がマネジメントや創業者になったら実践しようと思うことばかりでした。
皆さんもマネジメントの真髄が詰まったこの本を是非読んでみて下さい。



今回は、Airbnb Story リー・ギャラガー著、関美和訳、日経BP社を取り上げます。
僕は、シェアオフィスや空き部屋を活用したマッチングサービスを考えているのでDMMブックスで買って読みました。
Airbnbという民泊マッチングサービスは今でこそかなり市民権を得た感じですが、やはり立ち上げ当時の壮絶だったので、その話は是非読んでもらいたいです(まぁ、今も犯罪、差別、アンチ等の問題も抱えているみたいでその話にも触れられていますが)。



なぜAirbnbは成功した?


では、なぜAirbnbが成功できたのでしょうか。
様々な理由が挙げられると思いますが、僕はCEOチェスキーの学習する力に注目したいと思います。
チェスキーはビジネスというよりは、美大のRISD(ロードアイランドスクールオブデザイン)の出身です。
その彼がビジネスの世界でこれほどの成功を収めているのは、その学習する力の高さが理由だと思えるのです。


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学習方法1:情報源に行くこと



チェスキー自身はその学習方法を「情報源に行くこと」と呼んでいる。あるトピックについて10人に話を聞き、すべてのアドバイスをまとめるのではなく、その半分の時間で一番確かな情報源を探り、誰よりもそのことに詳しい人をひとり見つけて、その人だけに話を聞く。「正しい情報源を見つけられたら、早送りで学習できる」とチェスキーは言う。



 
これって自分の時間が有限で少しでも早く成長しようという意識がないとなかなかできないと思うんですよね。
つい話をしてくれる人皆に聞いてしまう。そこを集中させられるから学びの効果が上がっていくんだと思います。


学習方法2:話を聞く相手は、常識にとらわれず、本質的に詳しい人



チェスキーの学習方法の原則は、その道のプロを見つけるにあたって思いがけない分野を当たることだ。たとえば、元CIA長官のジョージ・テネットに聞いたのは、信頼や安全のことではなく、組織文化に関することだった(「全員がスパイなのに、どうやったら組織に忠誠を感じさせることができるんですか?」チェスキーが知りたかったのはそこだった)。




これも読んだ時に、チェスキーは本質的な人だなと思いました。
人ってつい見えるものであったりわかりやすいものに飛びつきがちだと思います。
あなたが経営者で、組織に忠誠を感じさせることに課題を感じていたとしたら、誰に相談しに行きますか?
僕であったら、やっぱりイケてるベンチャー企業のCEOとかに話を聞きに行ってしまうと思います。
そこを組織に忠誠を感じにくい属性に人たちをうまく纏め上げている人に聞こうと考えるのは、常識にとらわれず物事をしっかりゼロベースで考えられているように感じました。


学習方法3:アウトプットする機会を設ける


2015年以来、ほぼ毎週日曜の夜にチェスキーは全社員に向けて、自分が学んだこと、今考えていること、伝えたい原則などを書き送っている。「大企業の経営者は講演や著述に優れていなければならない。それが経営ツールになるからね。起業したての頃は4人で台所に集まる程度だったけど、今はそうじゃない。」チェスキーが初めの頃に社員に出した3連の覚書のひとつは、「学び」についてだった。


学びをアウトプットする機会を毎週設けているのも成長するポイントかなと思いました。
日曜の夜にアウトプットするということはそこで振り返りも行っているはずです。
PDCのCとPが日曜になされているのではないでしょうか。
ブログを書いて思うのは、やっぱりアウトプットって面倒なんですよ。
好きに書くと言ってもやはり読む方がいるので、適当には書けない。
あの本読んだけどまとめるのはなぁ、とか思って記憶から薄れることが往々にしてあります。
学習の習慣はつけないとダメですね。

以上のようなチェスキーの学習の話は、非常に刺激になりました。
バフェットととの付き合いもかなり興味を引く内容です。
自分も起業を目指していますが自分と比べると、チェスキーの「学習する力」のハンパなさを実感します。
自分の成長のスピードを上げたい人は参考になると思うので、「Airbnb Story」を是非読んでみてください。
(2018年2月末時点で書籍版は2000円くらいです。)



本日はこの本を取り上げます。



イーロン・マスクの野望 未来を変える天才経営者

イーロン・マスクの野望 未来を変える天才経営者




 



 イーロン・マスクはもしかしたら知らない人もいるかもしれません。

宇宙ロケット、電気自動車、太陽光発電の先端産業で革命を起こそうとしている異色の経営者です。それぞれ「スペースX」「テスラ・モーターズ」「ソーラーシティ・アイランド計画」で事業を進めています。


 


彼の天才性は、その壮絶な人生からも伺えます。
彼がスタンフォード大学の大学院に入った時、Windows95が発売され、インターネットフィーバーが起きていました。スタンフォードではサーゲイ・ブリンとラリー・ペイジが98年にはGoogleを立ち上げます。

そんな中、彼は大学を2日で辞めて、ソフト制作会社を立ち上げました。
そこからPayPalを興し、eBayに買収され巨額を手に入れました。
これがスペースXの出資元になります。

ここから、彼の宇宙ロケット、電気自動車の話が始まるのですから人の何周分か人生を送ってる気がします。

この本を通して見える彼の生き方は「前のめり」です。

例えばテスラ・モーターが国のエネルギー省から400億円ものお金を借りたときも9年早く返しています。それが納税者のためだと言って。

また英国BCCの「トップギア」という車の番組でテスラの車が特集されたときに、揶揄されたのに対しすぐに専用サイトを作り世論喚起を行いました。
僕も英国スコットランドにいたときに、ルームメイトのドイツ人がトップギアをよく見ていたので僕もちらっと見ていました。
欧州圏では結構人気の番組らしく、これに対して抗議するのはグローバルな議論を生むので、上手いなぁと思います。

とにかく、彼は前のめりに挑戦します。
失敗しようと、揶揄されようと彼は前に進み続けます。


彼ですら失敗するのだから、凡人の自分はもっと失敗してそれを成功するように修正するPDCAのサイクルを高速で回転させないといけないのだなと思います。



今回は組織の「変革力」についての書籍を紹介します。

ハーバード・ビジネス・スクール名誉教授でリーダーシップ論の世界的権威のジョン・P・コッター著の「企業変革力」(訳:梅津 祐良 出版:日経BP社)です。


企業変革力

企業変革力




 



 人間は本能的に「変化」を嫌います。合理性よりも習慣を優先させます。なので、変革を成功させるには、反発少なく、前向きな意見を増やすようなプロセスを踏む必要があります。



 「企業変革力」を高める8つのプロセス



本書では、変革を成功させる8つのプロセスを紹介しています。



1)危機感を植えつける

2)変革推進をガイドするチームを作る

3)変革のビジョンと戦略を作る

4)ビジョンを周知徹底する

5)多数の参加者の自発的取り組みを促す

6)短期的な成果を生む

7)前進を確認し、次の変革を起す

8)新しい方法を企業文化に定着する 

短期的成果を「見せる」重要性


僕が注目した点は『6) 短期的な成果を生む』ことの必要性です。

僕の中では、変革は一朝一夕で行われるものではなく、1年や3年、10年といった長期スパンで行われるイメージがありました。

成果がすぐ現れるものではないので、つい短期的成果を軽視しがちでした。

しかし、組織を変革する際には、この短期的成果が重要になってくるのです。

 

短期的成果は、批判勢力や変革反対者の勢いを削ぎ、経営幹部を味方につけ、変革の勢いを維持・加速させます。
逆に短期的な成果がなければ、批判勢力のみならず、味方につけておくべき中間層や経営幹部層までもが反対派に回ることすらあるのです。

 

以下のようなことがあると変革はさらに加速します。
①変革の効果によるものだと実感できる
②具体的で文句のつけられない成果を出す

なので、変革を加速させるため、上記のようなことが起きるように設計する必要があります。いい意味で、たまたま成功したのではなく、計算したとおりのことが起きているように「見せる」ことも大切なのです。

 

がむしゃらに変革しようとしても、元に戻そうとする力によって元に戻ってしまいます。しっかりと変革のための計画を立て、周囲が変革に正の力を与えてくれるように、地道に進めていく必要があります。


生産性を向上させるため、生き残るため、組織は変革を必要とするタイミングがあります。そのときに自分が合理性でなく習慣に基づいた判断をする既存の勢力にはなりたくないです。

社会、組織構成員のことを考えた時に変革した方が為になると思えたら、それを選び、変革を進められる人間になりたいですね。



本日は、「時間がない!」から抜け出すちょっとした方法―“1日1習慣”であなたの仕事が変わる!の第1章の「スケジュールを立てる」からポイントを8つ列挙します。



「時間がない! 」から抜け出すちょっとした方法 ――“1日1習慣

「時間がない! 」から抜け出すちょっとした方法 ――“1日1習慣"であなたの仕事が変わる!




 



「時間がない」から抜け出すスケジュールを立てる8ポイント


この本はポイントが簡潔にまとまっているので、すっと入ってきます。


1.スケジュール帳をアポの備忘録で終わらせない


→備忘録ではなく、どう動くか考えた「行動表」であるべき。

2.始めの時間でなく、終わりの時間を決める


→終わりの時間を決めると、始める時間を逆算する。この時間の見積もりが大切。

3.アポの日時は自分が決めて指定する


→自分の都合のいい日時を伝える。自分の時間は自分でコントロールする。


4.アクシデントや遅れを吸収できる予定を用意する


→バッファーを持つことでゆとりを持って対応できる。


5.仕事の量は、与えられた時間をすべて満たすまで膨張する


→作業時間は予測より少し短いくらいに設定すると、締切に向けて集中する。
バッファーはあくまでも「休憩」や「他の作業」のように別時間として確保する。


6.締め切りを1日前に設定して、「寝かせる時間」を持つ


→締切の1日前に仕上げ、当日は見直しに徹する。新たなアイデアが出てきたり、質が上がる。


7.人の時間を借りると自分の時間は増える


→組織としての生産性を上げるように、人に依頼する。ただし、依頼するには、計画力・コミュニケーション力・マニュアル力がないとできないので身につける。


8.一定のペースで走って仕事の渋滞を避ける


→経費清算、ホウ・レン・ソウ、健康生活等は溜め込まず、毎日一定のペースでやる。


いかがだったでしょうか?
僕は人材営業をやっていたときは、時間が無さ過ぎて死にそうになっていました。
なので、時間短縮系の本を読み漁って実践していました。
結構、上記の8つは実行して改善しました。


5はいわゆる「締め切り効果」というやつだと思いますが、本当にそうです。
自分で締め切りを作っても伸びてしまう人は、誰か他人を間にはさむと良いと思います。
○○さんに何時までにメールで送る、みたいに約束していると遅れられないので効果高いです。


僕はいつもハウツー本を読んでも苦手なものは抜けていったりしたので、これらをしっかり覚えるために日めくりカレンダーにしました。
時間が無いあなたもやってみて下さい。


というわけで、第1章の紹介をしてきました。
これ以降も、第2章 スピードアップを図る、第3章 時間泥棒を追い払う、第4章 「ひとり時間」を持つ という感じであなたの時間を生み出し、より価値の高いものへと昇華させてくれる内容になっています。
是非、ご自身で読んでみて下さい。





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